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「そば」
「私も!」
「……天ぷらに変える」
「あ、私も!」
あと、10センチ
「……今日もまた同じメニューなんさ?」
同じ品目が2つ並んだテーブルを見てラビは首を傾げた。
「コイツが勝手に真似してきやがんだ」
「偶然だよ!」
「仲いーなお前ら」
椅子をひいて座るとが幸せそうにフォークに刺さった黄色い天ぷらを食んでいる。
フと視線を逸らすと隣の男からキツイ殺人光線が刺さってきた。何が気に食わないんだ。
このままだと真剣に焼き殺されそうだなーと思いながら曖昧に笑っていると重いモノが横に落下してきた。
どん、という音に横を向くと大量の和洋折衷な食料が積まれていた。
スパゲッティに北京ダック、鶏肉に魚肉にみたらし団子、食い合わせは考えていないのだろうか。
「ふぅっ」
達成感に溢れたアレンがもう一つの山をテーブルに落とした。そんなに嬉しいか。
「まーたよく食うなー」
「まぁデザートは後で注文するんですけどね」
アレンにとってみたらし団子はデザートにはいらないらしい。
ぽかんと白い髪を見ているとそばが主食の人間が鼻を鳴らした。
こんな仲間とツルんでたら俺まで食生活変になりそうだ。ラビは心の底で思ってそのまま心の奥底にしまいこんだ。
「は今日も神田と一緒のメニューですか」
「偶然だよ!」
アレンがテーブルを見て口を尖らせるとはまたラビの時と同じ言い訳をする。
「神田なんか止めて僕とペア食事しませんか?」
恋人同士でペアルックとかペアリングは聞くがペア食事は聞いたことが無い。
どっちにしてもアレンと同じ量・物を食えというのはある意味死刑宣告に近しい。
「アレンとー?」
は間延びした声でアレンを眺めて、首を振った。
「神田がいい」
「なっ…黒髪ですか、そんなに神田の黒髪がいいんですか?」
に振られてショックなのだろうか、アレンが意味のわからないことを口走りつつ身を乗り出す。
も黒髪なのに神田の黒髪にあこがれる道理はないだろう。
「ううん。別にラビでもいいよ私」
指名されてラビは首を捻った。神田と自分に共通点が見当たらない。
横を見ると恨めしそうにアレンがこちらを見ていたのでラビは焦って視線を外した。
「俺とユウにあってアレンにない物?」
エクソシスト…はアレンも同じ。18歳、は食事変えてもどうにもならん。
「ギブ」
肩を竦めて降参するとはにっこり笑った。
「身長だよ」
隣の少年には彼女の笑顔は強烈な地雷であったらしい。
アレンは一気に不機嫌になったらしく大人しく食料を消費し始めた。
「なんかね、理想のカップルの身長差って15〜20cmらしいの。ジェリーさん190あるじゃない? 神田とかラビの身長って目標なのよね! 乙女の理想ってヤツ?」
手を組んでが飯そっちのけで熱弁を始める。
神田が聞こえよがしにため息をついた。
「お前、俺と同じ物食ったって俺と同じ身長になるワケじゃねぇぞ」
「嘘!」
「寧ろ牛乳でも飲んでた方がよっぽど効率的だバカ」
「騙してたのね!」
「…お前が一人で勘違いしてたんだろ」
そう言って神田はパチンと箸を揃えて空になった食器を持つ。
それ以来、アレンとが牛乳を飲み合う姿をラビはよく見かけるようになった。
駄文スミマセン。
お題関係ないなぁ感じ。
えーと…中々伸びないもどかしさ?
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